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「救急で診てほしい」
——その言葉の背景にあるギャップ 「救急外来を受診したい」 当センターの多言語医療相談では、こうした相談も来ることがあります。しかし、ここにはひとつの大きなギャップがあります。相談者が考える「救急」と、日本の医療制度における「救急」は、必ずしも一致していないのです。 日本の「救急外来」はどこまでを指すのか 日本の救急外来や救急センターは、原則として命に関わる重症例を想定した医療体制です。多くの場合、救急車で搬送されるレベルの緊急性が基準になります。 歩ける状態であれば、原則として「救急」には該当しません。 たとえば、 高熱で起き上がるのがつらい 腰や膝が痛くて動けない 強い腹痛がある こうした症状であっても、日本の制度上は「救急外来の対象」とはならないことが多いのです。 症状に応じて診療科を選び、その診療科のあるクリニックを受診する。 これが、日本の医療の基本的な流れです。 まず行うのは「症状の整理」 そのため当センターでは、相談を受ける際、必ず症状の聴き取りを行います。 「救急に行きたい」と言われても、 実際に話を聞いてみると、クリニックで対応

amdamedicalcenter
2月12日読了時間: 5分


「病院に行けない」という相談の向こう側
— 多言語医療相談の現場から — 「病院に行ったのに、診てもらえなかったんです」 これは、当センターの多言語医療相談に日々寄せられる相談の中でも、特に多いもののひとつです。体調が悪く、不安な気持ちで医療機関を訪れたにもかかわらず、診察にたどり着けなかった——。その経験が、どれほど心細いものかは、想像に難くありません。 日本の医療制度は、長く日本で暮らしている人にとっては「当たり前」でも、初めて接する方にとっては非常に分かりにくい仕組みです。相談の中で病院側から説明された理由として多いのは、「予約がない」「紹介状がない」「日本語での意思疎通が難しい」といったものです。 しかし、それらの言葉だけでは、「なぜ診てもらえなかったのか」という疑問が解消されないままの方がほとんどです。 日本では、医療機関は大きく「病院」と「診療所(クリニック)」に分かれ、それぞれ役割が異なります。クリニックでも診察や基本的な検査・治療は可能で、必要に応じて病院へ紹介される、というのが一般的な流れです。 一方で、外国人の方の中には、「クリニックでは十分な医療が受けら

amdamedicalcenter
2月6日読了時間: 4分
AMDA国際医療情報センターの医療相談とは
AMDA国際医療情報センターでは、電話による「外国人向けの多言語医療相談」を行っています。この「医療相談」でセンターがどのように相談に対応しているか、外からはなかなか分かりにくいかと思います。 病気になったりケガをしたりしたとき、自分で様子をみてもいいのか、医療機関を受診したほうがいいのか迷うことがあるかもしれません。センターの相談員は医療従事者ではないので、こうした判断の助言をすることは残念ながらできません。心配であれば医療機関を受診して相談するようにおすすめします。 では医療機関を受診するとして、日本で一度も医療機関に行ったことがない外国人の方は、どこに医療機関があるのか、どの医療機関に行けばいいのか、日本語をじゅうぶんに話すことができなくても受診できるのか、などが分からずに困ることがあります。一人一台以上のモバイル端末を所有している現代では自力での検索が可能かもしれませんが、日本語以外の言語で日本の医療機関情報を検索しようとしてもうまく検索できないかもしれません。 また母国の医療制度が日本でも通用するとは限りません。言葉の問題のうえに、自国

amdamedicalcenter
2025年6月26日読了時間: 2分
AMDA国際医療情報センターブログ準備中!
日本で生活する、日本語がじゅうぶんに話せない外国人が医療機関を受診する必要がある場合に、どのようなことに困るかについて綴っていきたいと思っています。 近日公開予定です。

amdamedicalcenter
2025年3月25日読了時間: 1分
